まだ「工事中」の部分が多いですが、多摩川の写真は5000枚以上撮っています。これから整理し掲載いたしますので、皆様お楽しみに。とりあえず「多摩川右岸 00〜10km」、「多摩川右岸 20〜30km」、「多摩川右岸 40〜50km」、「キロポスト(距離標)探索の旅」はアウトラインをほぼ完成させましたが、さらに内容を充実いたします。また次に「多摩川右岸 50km〜」に着手する予定です。
生まれたのが多摩川にほど近い東京郊外であり、今でも多摩川は私にとって一番身近な川と思っています。小さい頃にはよく、歩くか自転車に乗って「和泉多摩川」まで通い、そこで一日中ザリガニやドジョウ釣りをして遊んでいました。中学校の理科の自由研究で「プランクトン」を研究し、夏休みの間網を手にもって川辺を歩き回り、水面を何度もすくった思い出もあります。
現在は神奈川県在住ですが、やはり多摩川に近く、時間を作ってはデジタル一眼レフを片手に(結構重いので両手?で)川原や川岸をぶらついています。
多摩川は、流域、季節、時間により様々な顔を見せます。それを何とか足とカメラの目を使って切り取れないかと考えています。本ホームページではその成果をお見せしたいと思っています。
家から多摩川まで、あるいは多摩川から家までの交通手段として、車やバイク、自転車という選択もありますが、電車(あるいは他に手段のないときは例外的にバス)+ 徒歩ということにこだわりたいと思います。それこそ多摩川へのアプローチに最適であると考えています。多摩川付近の地形を、高低差、距離感を自分の感覚で味わえるからです。
実際には多摩川の右岸(川の上流から見て右手側)を中心に歩き回っています。訪れた流域については上流・下流順序不同で すが、本ホームページでは下流(多摩川河口)から上流(青梅市あたり)までの上っていく方向で纏めたいと思います。皆様が多摩川を歩くときのガイドブックとなることをめざします。
ニックネーム にぽりん
多摩川を川岸を歩くだけならばそれほどの知識は必要としませんが、少し深く楽しむには、多摩川に関するそれなりの知識・情報を持つことをお勧めします。スマホでマップが見られればかなりの情報を得られますが、さらに現在自分のいる位置など把握できれば、いろいろ興味深い発見のできる可能性が高まります。
多摩川のどこをどのくらい歩いているかを知るために、キロポスト(距離標)や川に掛かる橋梁類を目安にすると便利です。キロポストについては 「キロポスト(距離標)探索の旅」 で詳しく説明しますが、多摩川では0.2kmおきに設置されていて、河口からの距離がわかります。一方橋梁類も目印としておおいに役立ちます。橋梁類の河口からの距離については 「多摩川に関する情報倉庫、橋梁情報一覧」 を参考にしてください。
また多摩川の川岸や川原にたどり着くために、あるいは川から引き上げるために、最寄の鉄道駅がどこかを知っていると便利です。こちらも 「多摩川に関する情報倉庫、主要橋梁等の最寄駅情報一覧」 に纏めました。
実は右岸河口(00km)基準点より下流にも川岸が続いています。「浮島町公園」と呼ばれる地区で、神奈川県川崎と千葉県木更津を結ぶ「東京湾アクアライン」の川崎側入口のすぐそばにあります。ただし正確にはもはや多摩川の右岸ではなく、東京湾岸の一部となります。
ここを訪れるには、川崎鶴見臨港バスにて川崎駅前駅より「浮島バスターミナル」終点まで乗るのが便利ですが、右岸河口(00km)基準点に戻るにはまたバスに乗るか、車道を4km(1時間)ばかり歩く必要があります。さらに基準点には直接たどり着けず、バス停「キングスカイフロント入口」から右岸1.4kmあたりに取り付き、そこから下流を目指して歩くことになります。
多摩川右岸河口(00km)基準点から歩き始めましょう。右岸に沿って、川崎、武蔵小杉、登戸、南多摩、聖蹟桜ヶ丘、日野、あきる野、福生、羽村の街々を通り、青梅の町までたどり着くことができます。多摩川はさらに上流に続き、御岳、奥多摩、そして奥多摩湖(小河内貯水池)を経て、山梨県まで達しています。
対岸に羽田空港をのぞみながら、快適な道が続きます。干潟のような箇所もあり、また葦原も広がり、カモ類やサギ類、カモメ等が多数集まっています。キロボスト(距離標)もしっかりと整備されており、これにより歩いた距離が把握できます。そのまま歩みを進めるとやがて 大師橋 に近付きます。多摩川を渡れる橋はここからさらに3km上流の 六郷橋 までありません。
大師橋 の川崎側は、 高速横浜羽田空港線 が二階建てとなってすぐ上を走っています。川崎市の中心に近づき、周囲にも大きな建物が目立ってきます。休日には川原の野球グラウンドやサッカーコートは大賑わいです。また川岸にはサイクリングロードが設けられ、自転車やランニングをする人も行き交います。
2015年2月に不幸な事件がありました。多摩川河川敷で当時13歳の中学1年生の少年が殺害され、遺体を遺棄された事件です。国の登録有形文化財「川崎河港水門」のすぐ脇で、昼間であれば明るく開けた何の変哲もない場所であり、なぜこんな所でと思わせます。今でもどなたかが供え物を置かれているようです。ご冥福をお祈りいたします。
ここまで来ると川崎市はもうすぐです。 六郷橋 は東京都大田区と神奈川県川崎市をつなぐ大幹線です。
国道15号(第一京浜国道)が多摩川を渡る 六郷橋 より上流に進むと、3本の鉄道橋 京浜急行多摩川鉄梁、 東海道本線六郷川橋梁、 京浜東北線多摩川橋 が続きます。まさに東京と横浜を結ぶ国道、鉄道の大動脈がここを通っているわけです。
多摩川は大きく蛇行し、対岸もはるか遠くとなります。川原には「川崎競馬練習馬場」も広がり、さらに進むと 多摩川大橋 ものぞめます。国道1号、いわゆる「東海道」の東京都への渡り口となります。
川崎市街をだいぶ離れ、新川崎(鹿島田)や武蔵小杉の超高層ビル群も見えてきます。ここまで来ると右岸10kmキロポスト(距離標)ももうすぐです。